八重山諸島旅行3日目

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さてさて3日目です。台風が結構近づいているようです。
はたして船は運航できるのでしょうか?おそるおそる離島桟橋へ。
(八重山地方には相変わらず「波浪警報」が出ております)


案の定欠航便がありました。波照間島は駄目で、西表島も北部の上原、船浦行きは欠航。(潮の流れが速いらしい)
当初西表島に行くつもりはなかったが、波照間島に行けないので、小浜島と天秤にかけて西表島に行くことに。

石垣から、欠航になっていない西表島大原港までの40分はこの旅行で忘れられないものとなった…!
出航前、船長さんが出来るだけ後ろに座るように、とおっしゃる。
乗客は10人ほど。地元の人は乗っていなさそう。
さあ、出航。

うわあああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

えげつない船の揺れ方である!
「木の葉のように」とはよく言ったもので、5、6メートルは余裕で上下しているのではないだろうか?
窓の外を見るとブワッと浮いたかと思えば海面が目線の上まできたりと、下手なテーマパークのアトラクションより怖い。

船長さんが後ろに座れと行ったのは、前の方が揺れが激しいからだ。
写真がないのが残念…。

さて、這々の体で西表島大原港に到着。
これまた寂しい港で、船着き場と案内所以外何もない。昨日と同じで他の乗客はいそいそと旅館などの送迎バスに乗り込む。
残ったのは僕だけで、全く何も下調べしていなかったので、どうしようか迷う。
近くに止まっていたタクシーの運ちゃんにレンタサイクル屋などがあることを聞いて、そこまで歩くことにした。

「やまねこレンタカー」という涙が出るくらいベタな名前のレンタカー会社を発見。
いろいろなプランの説明を受ける。
ちなみに受付の女の人は、なんと僕の実家のある大阪の八尾の出身の方で、
「久宝寺口駅の近くに住んでいた」だとか、大阪の人でも分からないようなローカルな話を「やまねこレンタカー」で繰り広げた。
にしても何故西表島に来られたのだろう?謎…。

近くに「仲間川」の遊覧ボートが出ているのだが、間もなく出港時間とのこと。ただし二人以上でないとボートは出ない。
しばらく待っていると熟年の夫婦が現れた。ボートに乗るらしい。
だが、僕はひととおり回って、車を帰す時間の船に乗ることにする。
(それが後になって大失敗。そう、一緒に乗ってくれる人が現れなかったのです…)

写真がないのが残念…。

さてさて、今回のお供であるダイハツのムーブで出発だ!

至る所にあった「ヤマネコ注意」の看板。
イリオモテヤマネコは夜行性なので、お目にかかることはないが…。(でも少し期待してしまう)
でも、毎年何件か交通事故で命を落とすことがあるらしい。

途中にあった川。川岸にはマングローブが茂っている。

ちょうど道路を挟んで反対側が河口になっていて、釣りをしている人がいる。
手前には若いヤエヤマヒルギが。

「マングローブ」とは汽水域(河口付近など海水と淡水が混ざる水域)に生える長い根を持った植物の総称で、
ヤエヤマヒルギが一番多くみられるらしい。

ヤエヤマヒルギのアップ。今にも歩き出しそう。

車をそのまま北上させる。
最初に立ち寄ったのは、「環境省西表野生生物保護センター」。
入り口にはテレビがあって、センターで保護されているイリオモテヤマネコの飼育場の様子が映し出されている。
15分ほど眺めていたが、ヤマネコは現れなかった…。

で、展示されていたヤマネコの剥製。交通事故で命を落としたヤマネコらしい。
特徴としては、耳が丸く、尾が先まで太いことらしい。
ずんぐりしていて可愛らしいものである。

センターを後にして、さらに北上。続いては西表にきた人は間違いなく立ち寄るであろう、「由布島」へ。

こちらの名物は何と言っても「海を渡る水牛車」である。
早速水牛車に乗り込む。ほとんどのお客さんがバスツアーの観光客だ。
僕を運んでくれた水牛の名前は、「おすぎ」(♀、笑)「ピーコ」は今日はお休みらしい。

 

案内のおっちゃんが、最後には三線を披露してくれる。(カメラ目線)

 

後から出発したはずの水牛に抜かれる!
こっちは4人しか乗っていないのだが…。水牛ごとに定員が違うそうだ。

 

由布島から西表島を望む。

由布島に着いたときに台風の強風のせいで、目にゴミが入り、しばらくとれずに死にそうになる。
島に渡ったらじゃあ何があるのかといえば、ちょっとした動物と植物園があるくらいだ。
「小枝のパラダイス」である。

 

クジャク(うまく撮れてるでしょ?)

 

島はとても小さくて、ちょっと歩けばすぐ海に出てしまう。

 

 

遥か先には小浜島(ちゅらさんの島)が見えた。

 

変な木

 

池に入って休憩中の水牛。目を細めて、ものすごく気持ち良さそうである。

 

一同に並ぶ水牛車、屋根がカラフル。

一時間ほど滞在し、西表へ引き返す。12時を過ぎているが、食事は後にする。
さらに北上し、西表で一番の集落である上原へ。
だが、寂しい。台風が近づいてきているから、観光客が島に渡ってくるはずがない。
あ〜ほ〜や〜で〜。

島の北端にある「星砂の浜」へ、星砂を探すが、見つからない。
しかも風がきつく、また目にゴミが入ると嫌なので立ち去る。


浜のすぐ近くにあるレストハウスに入り、遅い昼食。
こんなところでなんだが、「とうふちゃんぷるー」を食べる。これが結構おいしかった。
店内にはダイバーらしい5人と、あとから熟年の夫婦が入ってきた。
テラスもあり、そこでも食事が出来ただろうが、全部風で吹っ飛ばされてマンタの餌になるのがオチだ。

2時前ぐらいだが、3時の仲間川の遊覧船があるので、引き返す。

 

地元では「海中道路」と呼ばれている、湾の中を走る道路。結構爽快だ。

 

行きに撮影したのと同じ河口付近。
潮がすっかり引いている。マングローブたちがしっかりと根を張っていた。

で、レンタカーのガソリンを満タンにして返し、仲間川の遊覧船に乗るべく同乗者を待つが、現れず…。
すごすごと港まで5分ほど歩く。虚しい。

 

帰りの大原港。人がいない。

そんなこんなで、石垣島に帰ったのは4時頃だろうか。(帰りはまだ揺れがましだった)
汗を結構かいていたので、部屋でシャワーを浴び、ビールを飲む(沖縄ではおなじみオリオンビール)
で、そのままうとうとと寝てしまう。

7時頃に目が覚め、いよいよ楽しみにしていた「民謡酒場」に繰り出す準備をする。
(特に何をする訳ではないが)
何件かある酒場の中でも、「三線の速弾きナンバーワン」の人がステージに上がるという、「琉歌」という店にいくことにする。
ところが店の前に張り紙があって、その速弾きの名人は名古屋にライブに行っていて明日帰るとのこと。がーん!
だが、ライブはちゃんとあるみたいなのでそのまま入る。

入り口にはたくさん名刺がおいてあって、本土で店などを出している八重山出身の人のものがあった。
いくつか大阪の店もあったので拝借した。

店にはすでに盛り上がってる集団がいた。あとは僕とほぼ一緒に入った観光客の一組の集団。
とりあえず時間制の飲み放題のコースを選び泡盛のロックを頼む。
しかし、最初から入っていた集団はすごい盛り上がりである。
しゃべり方から明らかに島人(しまんちゅ)だ。

ほどなくしてステージが始まる、それらしい服装の若い男の人が三線を、女の人が打楽器を弾くようだ。
速弾きの名人ではないが、結構うまいもんである。歌もいい感じだ。

 

女の人が八重山の衣装を着て、舞踊を踊っている。
ちなみにスピーカーはエレクトロボイスだ(笑)
(フラッシュを焚いていないのでぼけている。ご容赦を)

三線の兄さんが曲の合間に客にどこから来たのかと一通り聞いて回る。
僕は一人でカウンターに座っていたが、これまた一人の地元客が僕のすぐ横に座り話しかけてきた。
石垣の人と直接じっくり話をしたのがこれが初めてで、独特のイントネーションが何ともなく心を和ませてくれる。

何曲か目になると、歌のお兄さんがみんなで踊ろうというと、みんな立ち上がり見よう見まねで踊りだす。
にしても島人のボルテージはすごい!
その中の一人の海人(うみんちゅ、漁師)が三線を借りてステージに上がった。
なんでも台風で漁に出れなくて、昼の2時からずっと飲んでいたそうだ。ようやるわ〜

真ん中がその海人。その横はいきなりケツを出した地元の若造。
しかもそのあとフ○チ○に…。

ともかく大騒ぎである、僕もその勢いにつられ泡盛を何度もおかわりし、上機嫌で店を後にした。
(日は変わって1時ぐらいだったかな?)

当然のごとくホテルの部屋に着いてすぐに爆睡!

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